■プロローグ

今回Nご夫妻による依頼は次のような内容でした。
昭和53年に建売住宅を購入し、今年で築27年。
その間に増改築を行い現在に至るのですが、
心配な事がありまして建替えの決断を下しました。
『心配な事・・・?』
Nご夫妻はこの物件購入直後、
販売元に地盤の沈下を訴えておられました。
その時は販売元の工務店さんに来ていただき補強してもらったそうです。
また、その後の増改築をしてもらったときに、ちょうど家の真ん中に
あった柱を抜いてしまい、また、屋根を降ろして3階(屋根裏部屋?)を造り、
非常にバランスが悪くなってしまっているように思うんです。
近年地震が多いこともあって、
今の家では安心してセカンドライフを暮らせない・・・と言うことでした。

私たちは、今回 このご依頼の物件(1981年6月以前 建築基準法改正前の物件)からの
建て替えということもあって、当時の建築も含めて検証していきたいと思います。

Nご夫妻より御預かりした資料の中に、当時の確認申請書がありました。
見てびっくり!この薄さ!この図面量と内容!
当時はこれでOKだったんですね。
内容のほうは、表紙、付近見取り図(A41枚)求積図(A31枚)平面図、立面図(A31枚)の計4枚・・・
内容も壁量の計算はされていましたが、風に対する検討のみで、
地震についての検討は無く、通風なんかも十分取れているので省略・・・と
書かれていました。う~ん当時から考えると建築業界も
すごい進歩しているなぁ~と改めて実感してしまいました。

